monoTone
「じゃあ、ご飯食べたら勉強ね。自由時間も

あるからさ、集中してやってね」

「うん」

京介って、そんなに頭良いんだ。

まぁ、お父さんは外科医って言ってたし、勉

強やらされてきたのかな?

「さぁ、勉強やろうか」

「うん」

はぁ…合宿する前に、少し宿題、終わらせと

いて良かったかもしれない。

あと2日で、終わる気がしない…

あぁ、数学…

絶対に終わんないよ…

「…はぁ」

無理、できません。

とにかく、他の全部、終わらせちゃおう。

このぐらいなら…まぁ、一日で終わる。

合宿の前に、半分近く終わってるはず。

集中して、何も音のない中、ただシャーペン

を走らせる。

…………あたし、黙ってやるの無理。

「歌聞きたい〜」

「聞いててもいいよ。部屋からとって来ても

大丈夫だよ?」

「言ってくる〜」

ダッシュで部屋からミュージックプレイヤー

を持ってくると、勉強再開。

リズムに乗りながら、ペンが進む♪

簡単、簡単。

夏休みの宿題なんて、んな難しい問題なん出

ないもんね〜♪

読書感想文だって、もう本読んであるし。

そう言えば、あの話は悲しかった。

親友が病死して…

あぁ、真夏がそうなったら…なんて考えてる

だけで、涙出そう。

「はい、休憩〜」

「はぁ〜、あとちょっと!!」

「ん?読書感想文、もうすぐ終わる?」

「うん。読書感想文書いて、数学のワークが

終わらせたら、宿題終わり〜」

あぁ、まだまだ道のりは長いな。

強敵、数学が残ってるなんて…

「……はぁ!?」

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