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不思議の国の京介さん

今日はお祭りなり♪

「真夏~、髪お願いっ!!」

「了解~。あたしのもやってよ~」

「もち!!やりますとも」

あ~、お祭り前って楽しいよね?

だってさ、オシャレして、何したい、あれ食

べたいって、いろんなこと考えて。

で、浴衣着て、ここ変じゃない?とか、話し

たり、直しあったり。

今、すっごい楽しいんだけど。

「はいっ。完成」

あたしの浴衣は、スタンダードの物だから、

髪型もスタンダードに、お団子ヘア。

次は、あたしが真夏を変身させる番。

真夏の浴衣は、ミニドレスっぽいのだから、

可愛い感じの方がいいかな?

あ~、でも、真夏の髪は長くて綺麗だから、

おろしとこうかな?

「髪、縛んなくてもいい?」

「お任せしますっ」

じゃあ、縛るのやめよ。

髪を巻いて、浴衣の柄と同じゴールドで、メ

ッシュを入れて、完成っ!!

「これでいい?」

「うんっ!さすが、日向。日向、メイクもヘ

アアレンジも上手いよね?」

「そんなことないよ~。あっ、メイクどうす

る?いつもと変える?」

「当たり前♪ちょっと暗い、祭りの明かりの

中、彼氏と彼女はいい雰囲気になる♪って、

そ~いう話よ♪」

「あたし、彼氏いないんですけど~」

「未来の彼氏は、いっぱいいるでしょ?」

「いないよぉ。まぁ、メイクはいつもより、

派手にするけど」

「あたしがやろうか?」

「真夏は、自分のメイクで忙しいでしょ?」

「そうだね」

「じゃあ、自分で頑張るよ」

メイクも張り切り、祭り会場で待ち合わせの

みんなのところへ行く。

これは、真夏の提案で、彼氏である大輔をび

っくりさせたかったんだって。

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