monoTone
「あ?ダリィ」

「ほら、クラスに貢献するよ!!」

メイド服も、いろんな人にガン見されすぎて

慣れたから、動き回るのも平気。

京介の腕を引っ張り、並んでいる一番前のお

客さんに声をかける。

「いらっしゃいませ。2名様ですか?」

「はい」

「こちらにどうぞ」

一番前に並んでいたのは、カップルだ。

さっきまであたしたちが座ってた席に、カッ

プルを案内する。

「京介もっ!!接客するよ」

「…俺、お前の隣に立ってるし」

「立って終わりじゃない!!執事服着て、奉仕

しないとはどういうこと!?」

「…うるせぇ」

「とにかく、愛想笑いくらいしててよ!!」

「お客様、ご注文はお決まりでしょうか」

「え~っと、たらこパスタ2つ」

「かしこまりました」

「あのっ」

彼女の方に声をかけられ、振り返る。

「はい」

「この学校の生徒さんですよね?」

「そうですけど…」

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