私の彼氏は俺様系男子
「あのなぁ、希更。
もし可愛くなくても、そーゆーことは本人の前で言うもんじゃないぞ?」
晴が妹さんにでこぴんをした。
てか、晴のフォローの仕方もおかしいでしょ。
「痛っ!
だって本当のことじゃんっ」
妹さんの言葉が矢のように、私の胸に容赦なく突き刺さる。
「大体、お兄ちゃんは私のものなんだからね!
お兄ちゃんは他の女が触っていいような男じゃないの!!」
妹さんは晴に抱きつきながら、私を睨んだ。
え、あ、えっ........。
あれですか....。
ブラコンなんですかっ!?
私も妹さんに負けじと反論した。
「は、晴は私のもの...じゃないけど、
大事な人なの!」
「そんなの知らないわよ!
こっちは血だってつながってるんだから」
「そっ、それはこっちのセリフよ!
血が繋がってるんだから、あなたがいくら晴のことが好きでも、
結婚とかできないんだよ!?」
「結婚?
そんなのさせるわけないじゃないっ」
こんな言い合いが5時間目が始まるまで続いた。