私の彼氏は俺様系男子

......それは分かってる。


希更ちゃんは妹。


私は彼女。


でも、あの希更ちゃんの様子じゃ
少し苦労しそうだな.....。


5時間目が終わり、私が帰りの準備をしていたら
同じクラスの子が私の紙を渡してきた。


「これ、隣のクラスの子から預かったよ」


「隣のクラス?」


.......もしかして。


私はその紙を開いて、読んだ。


『放課後、図書室で待ってるから』


何を企んでるのか分からないけど、
私は放課後、図書室に向かった。


図書室のドアを開け、中に入った。


図書室には誰もいなかった。


「まだ、来てないのかな....」


私はとりあえず、窓側のイスに座った。


窓が少しだけ開いていて、涼しい風が入ってくる。


少しだけ、夏に匂いがした。


「もう夏になるのか...」


「何言ってんの?」


突然、後ろから声がした。

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