私の彼氏は俺様系男子

これは私の問題。


私がなんとかしなくちゃ。

今回のことに希更ちゃんが絡んでいるのだとしたら、希更ちゃんはどんな手を使ってでも、私と晴を別れさせるつもりだ。


最悪、私の存在を消そうとしている。


「なぁ、優奈」


「ん?」


「お前なんで落ちそうになったんだ?」


ここで、同じ学校の人に背中を押された。
なんて言ったら晴はおそらくその人を見つけるまで探すだろう。


「ちょっと、バランス崩しちゃって.....」


「お前、少しは気をつけろよな.....」


晴は私の頭を軽く叩いた。


「....ごめんなさい」


「まったく......。少しは落ち着いたか?」


「うん。もう大丈夫」


「そうか。じゃあ、帰るか」


晴は私の手を握り、駅に向かって歩き出した。


晴、私はこの手を離さないからね。
< 122 / 127 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop