私の彼氏は俺様系男子

離さない


この日、晴は家まで私を送ってくれた。


「じゃあ、また明日な」


「うん」


しばらく沈黙が続いた。


すると突然、晴の顔が目の前に現れた。


「きゃあ!」


「んな、叫ばなくても」


「ごめん、ちょっとびっくりして.....」


「まぁ、叫ぶくらい元気があるってことだな」


そう言って晴は私の頭にぽんっと、手を置いた。


心配.....してくれてた?


「じゃあ、また明日な」


「うん。また明日」


今日はそこで晴と別れた。


「晴。私、負けないから」


私は晴の背中を見つめながら呟いた。


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