私の彼氏は俺様系男子
希更ちゃんは晴と腕を組んで、すっごい意地悪そうな顔をしていた。
似てる....。
晴の意地悪な顔と、希更ちゃんの意地悪な顔が。
さすが双子、とでも言うべきか。
「おい希更、あんまりちょっかい出すなよ」
「ふんっ!!朝からお兄ちゃんとイチャイチャしてるからよ」
朝からイチャイチャしてちゃ悪いのかよっ!!
「イチャイチャして何が悪いのよ!!」
「目障りなのよ!」
「そんなの知らないわよ!」
「あーっ、もう、少しは黙れ!」
晴が私と希更ちゃんの頭を叩いた。
「痛っ」
「なにすんのよ、お兄ちゃんっ」
「2人ともうるさすぎ」
晴は1人で教室に入っていった。
希更ちゃんと2人きりになった。
.....昨日のこともあったし、2人きりは気まずいな。
すると希更ちゃんが口を開いた。
「......あんたが私の前にいるってことは、助かったんだね」
「え?」