私の彼氏は俺様系男子
通学中
ガタンゴトン……。
次の日、私は満員電車を避けるため、
いつもより1本早い電車に乗った。
《◎◎ー◎◎ー。
間もなく◎◎に、到着致します》
あ、矢野いるかな……?
なんて期待してる私は
どうかしている。
《◎◎ー◎◎ー》
◎◎駅に着いた。
乗り込んでくる人の中に矢野の姿は
見当たらない。
「……いるわけないかぁ」
私は、心の中でがっかりした。
その時、聞き覚えのある声が
聞こえた。
「その電車待て!!」
この声は………。
すると1人の男が私の乗っている
車両に駆け込んできた。
お得はうつ向きながら、
咳をしている。
「ごほっ……ごほ…」
「矢野?」
私が声をかけると、
その男は顔を上げた。
「あ。優奈か」
「お…はよ」
「……………………」
矢野は黙ったまま、私の隣に座った。
そして、私の肩に寄りかかった。
どきんと、心臓が跳ねた。
「矢野………?」