私の彼氏は俺様系男子
「お前、俺のこと好きなんだ」
矢野はニヤっと笑った。
「……………っ///////」
「じゃあ、優奈は俺のものだな」
「俺のものって……………」
もの扱いかよ。
「てか矢野も私のこと、好きか嫌いか
はっきりしてよっ!!」
「しょうがねぇなぁ」
矢野は私の前髪を上げて、
額にキスをした。
「これが俺の答え」
私の額が熱を帯びる。
「だから意味分かんないしっ」
「そのうち分かるよ」
矢野のはそう言って、ベンチから立ち上がった。
うー…………。
うまくはぐらかされた感じ……。
「おい。アホ面してないで帰るぞ」
「アホ面じゃないしっ」
私はベンチから立ち上がり、
矢野の隣を歩いた。
手、繋ぎたいな……。
私は矢野の手をじっと見た。
「ん」
矢野は私に手を差し出した。
「ん?」
「手、繋ぎたいんだろ?」
矢野はフッと笑った。
矢野は私の手を取り、ぎゅっと握りしめた。