私の彼氏は俺様系男子

俺様


「おはよー」


「あ、麻耶。おはよっ!」


「朝から元気だね。
何かいいことでもあった?」


「あ、分かるっ!?」


私から幸せがにじみ出てるのかな?


今日は朝からニヤけが止まりませんっ!!


正確に言うと、昨日の夜から。


あの後、矢野は私を家まで送ってくれた


別れ際、矢野は私に行った。


『あ、これから俺を呼ぶときは、
晴って呼べよ?』


『え...?』


『俺のこと好きなら、晴って呼べ』


なんつー俺様っぷり。


『は....る..』


『よし。
じゃあ、もし矢野って呼んだら.......』


矢野...じゃなくて晴が、私の耳元で囁いた。


『俺、お前のこと嫌いになるから』


お前のこと嫌いになるって....。
ってことは....?


私の顔があつくなる。


『それって..矢野も、私のこと好きってこと?』


『さぁ?』


肝心なとこでいつも曖昧。


『じゃあ、また明日な』


『うん、ばいばい』


私は家に入ろうとすると、後ろから呼ばれた。


『優奈』


くるっと振り返ると....。


ちゅっと、晴に軽くキスされた。


『その顔、普通の顔に戻してから
家入れよ?』


普通の顔に戻せって言われても...。


私はバッグから鏡を取り出し、
自分の顔をチェックする。


見事に真っ赤だった。


こーゆー顔させてんのは誰だっつーの。


この時から、私はニヤけが止まらない。


「一人でニヤニヤしてないでよ、気持ち悪い」


「ふへへ////」


「ふへへって...。どんな笑い方だよ」











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