私の彼氏は俺様系男子
保健室のドアを開けると、
保健の先生はいなかった。
晴は保健室に入るなり、
そのままベッドへ向かった。
「体温とか計んなくていいの?」
「いい」
晴はベッドに潜り込んだ。
絶対、サボりじゃん。
「じゃ、私行くね」
私はそう言い、出口に向かおうとした。
すると、腕をぐいっと引っ張られた。
ベッドの中から、晴の腕がのびている。
「ちょっと、晴?
授業遅れちゃうんだけど」
「俺より授業の方が大切なのかよ」
う………。
そう言われると。
「だるいんだったら、ちゃんと寝てよ」
「優奈がここにいてくれんだったら、
ちゃんと寝てやる」
どこまで俺様なんだよ……。
「15分だけならいいよ」
私はベッドの横にあるイスに座った。
すると晴がいきなり起き上がった。
「晴?」