私の彼氏は俺様系男子

私はぎゅっと目を瞑った。


「....ん」


重なる唇。


「おい、そんな怖がんなよ」


「...怖がってないし」


「目、瞑りすぎ」


晴が優しく笑った。


あ、笑った...。


可愛い...。


「そんな見るなよ」


晴がそっぽ向いた。


照れてるし。


晴が照れるなんて、めずらしくない?


レアだよ、レア。


「晴、笑うと可愛いよねー」


私はわざとらしく言ってみた。


いつも意地悪されてるから、たまにはいいよね。


「かわっ...可愛いとか言われても嬉しくねー」


とか言って顔が若干赤い。


可愛すぎるでしょ。


「お前の寝顔の方が可愛かったし...」


晴がぼそっと何か言った。


「ん?何か言った?」


「なっ、何も言ってねぇよ!!」


「何をそんなに焦ってんの..」


「あっ、焦ってなんかねぇし!!」


.......晴がおかしい。


絶対におかしい。










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