私の彼氏は俺様系男子
本当の気持ち
私たちは屋上から教室に戻ろうとした。
ちょうど2時間目が終わったみたいで、
先生が教室から出てきた。
「あ」
晴が呟いた。
「どしたの?」
晴は私の腕を引っ張り、
空き教室に入りドア近くでしゃがんだ。
「え、ちょ、何!?」
「黙ってろ」
すると足音が聞こえてきた。
足音は空き教室を通り過ぎて、
階段の方へと消えていった。
「ふぅ......」
「ど、どしたの?」
「先生が教室から出てきた」
「あ、そーゆーことね」
またサボるのかと思った。
「教室戻ろっか」
「だな」
私は立ち上がり、晴を立たせようと手を差し伸べた。
晴は私の手を握りひっぱった。
「ちょ......!?」
私と晴の唇が軽く触れた。
晴は立ち上がり、教室から出た。
晴は振り返り、言った。
「その顔で教室戻るなよ」
晴はそう言って教室に戻っていった。