私の彼氏は俺様系男子
「ねぇ、晴ってば!!」
「お前、あんな奴と喋ってんなよ」
晴が急に足を止め、真面目な顔で私を見てきた。
「あ、私そろそろ教室戻るね」
麻耶はそう言って、一人教室に戻ってしまった。
「どうしたの、晴?」
私は晴の顔を覗き込んだ。
すると晴はまた歩き出した。
「もう、どしたの!?」
晴の行動が読めない。
何考えてるのかもわからない。
特に今日の晴は。
晴は校舎裏で足を止め、私を壁に押し付けた。
「どうしたの、晴?
今日の晴、なんかおかし....」
私が言い終わる前に、晴は自分の唇を私の唇に押し付けてきた。
「.......っん」
押し付けられた唇はすぐ離れた。
「.....ムカつく」
「.....え?」
「お前が男と喋ってるとムカつく」
そう言って晴は再び唇を重ね合わせた。