私の彼氏は俺様系男子
私のあとに続いて、晴も保健室を出た。
あー、もう!!
体が熱い。
火照る体を冷ますように、私は手で扇いだ。
「優奈ちゃん」
誰かが私の名前を呼んだ。
「あ、西内くん」
目の前から西内くんが歩いてきた。
「優奈ちゃんも今帰り?」
「うん。西内くんも?」
「うん」
「そっか」
「その、西内くんっていうのやめてくんない?」
「へ?」
「学年一緒なんだしさ。
俺だけ優奈ちゃんって呼んでるのもおかしくない?」
まぁ、そうだよね。
「じゃあ、遥くんって呼ぶね」
「こんなやつ、名前なんかで呼ぶな」
私が遥くんと話していると、晴が後ろから抱きついてきた。
「は、晴っ!」