LAN×GAN


だからこそ、両手を離して地をしっかりと踏みしめることをすべきなんだ、俺は。


「バスケ部って今日練習してるかな?」


そんな素朴な疑問さえもバスケ馬鹿の俺には重要なこと。


少しでも早くバスケがしたい。
ボールを触りたい。
バッシュと床との摩擦を感じたい。
そんなことを思ってしまう。


「勉強でも馬鹿なのにバスケでも馬鹿なんて、俺って大丈夫かな?」


そんなことを呟いた俺はそのままエナメルを肩にかけ、この空間を後にした。




―――――‥‥




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