失恋夢
「人の家をジロジロ見ないでよ。」

女の子は不審者を見るようにこちらを見る。


いや、でもこれを見ずにいられる人なんてそうはいないだろう。


そう思いながらも、家から女の子へと視線を移す。


すると、女の子は微笑んで

「そういえば、名前なんていうの?」

なんてどうでもいいことを聞いてきた。


教えたって今日限りで会うことは無いだろうに.....


てか、会いたくない。


でもここで教えないのも変かな....



「あぁ!なるほど。」

女の子は黙り込む俺に何か勘違いをしたらしく、手をポンっと叩く。





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