失恋夢
まぁ、いないなら家に帰るまでだけど。


そう思い、家へと向かい歩き出す。


『これから、よろしくね。』

突然、女の子のこの言葉が頭を過る。


『これから...』?


俺はこれっきり会う気は無いのだけれど...

疑問に思いながら歩いているとあることに気が付く。



あんな大きな家、あそこにあったっけ?

いつも登校しているときここ通るのに、なんで今まで気に留めなかったんだろう?


いくら周りに関心が無い俺でもあんな豪邸があれば、どこか記憶の隅に覚えているだろうに。


そっと振り返って本当にさっきの家があるか確かめる。



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