【短編】あしかくんは大変なものを盗んでいきました
あしかくんが今にも泣きそうな声を出していると、突然、近くから「ボチャーン!」と大きな音がしました。
あしかくんはビックリして、その音がする方を見てみました。
暗い崖の上に人間らしい人影が見えましたが、すぐに消えてしまいました。
そこはあのお母さんが注意してくれた崖でした。
でもあしかくんはそのことを覚えていませんでした。
あしかくんは、恐る恐る崖の近くまで泳いで行ってしまいました。