【短編】あしかくんは大変なものを盗んでいきました
あしかくんのごめんなさい
「あかんりとずともちいね」
あしかくんが盗んだ上の部分の貝には、爪でこう書かれていました。
「なんだろうこの変な文字…
ラッコくんだけの暗号なのかな?
それにしても、あんなに泣くなんて…」
あしかくんは、時間がたつにつれて、だんだん後悔し始めました。
「いっつもお魚くんとか海草くんにもひどいことしちゃってたしな…
僕っていじわるな子なのかな…」
あしかくんは、お魚くんたちを思い出しました。