好きだから。

もちろんその時は、友達か誰かだろうと
思い込んでいた。

それが間違いだった。



「もしもしぃ?」

「…。雄大くんでしょうか」


この透き通った様な声の主、

一瞬でわかった。



「はい。おばあさん。」

「あら、私の事覚えててくれたのね。光栄だわ。」




…。忘れるわけないっての。

忘れられる方がすげぇよ。



散々怒られたんだからなぁ…。
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