好きだから。
雄大ってば高いとこ好きだったんだ!
「どうした、未来?」
「だって……こわい……」
雄大は、クスッと笑うと、私を無視した。
「お部屋の説明なんかいいわよね?」
「あーはい、全然です」
くっ!雄大め~~!
「じゃあ、荷物とかどする?」
……荷物?
「荷物ですか?」
雄大がそう聞くと、安藤さんは、
顔をしかめた。
「あらぁ、聞いてないのかしら?
あなたたち今日から住むのよね?」
「「はい……?」」
きれいにかさなる雄大と私の声。