好きだから。


あたしはこの時、彼は何を言っているのかと


不思議に思っていた。



「俺、九条雄大な。よろしく!」



突然自己紹介をしてくる彼を無視して

そっぽを向いた。


彼もあたしで遊んでいるんじゃないかって、



そう思ったから。




そんなあたしに構わず、彼は

「お前、なんて名前?」


と聞いてくる。


びっくりした。




あたしに構ってくれて嬉しかった。
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