小悪魔の溺愛
「もう、起してくれればよかったのに」

「あんまり気持ちよさそうに、

寝てたから・・・」


そう言って、笑顔を向けたオレの肩を、

何度もたたいた。


「バカバカ、寝顔なんて、

見られたくなかったのに」


…可愛かったけどな。

オレは、

綾香の叩く手を軽くつかんだ。


「彼氏に見られるのが、

そんなにイヤ?」


「・・・・」


「綾香?」


「だって、どんな顔してるかわからないし、

よだれとたらしてたら、恥ずかしい」


クスッと笑って・・・

ちょっと意地悪心が・・・
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