小悪魔の溺愛
「もう一回、同じこと言ってみろ。

本気で怒るぞ!」


「・・・」


少し涙目になった綾香。

オレはため息をついた。


「綾香は、ちゃんと高校卒業しろ」


「…先生」


「責任は、俺一人で十分取れる。

その代わり・・・」


「何、先生・・?」


「この先は、後のお楽しみ♥」


首を傾げる綾香に、

キスをすると、

はぐらかされたのが分かったらしく、

少し、怒った顔をした。

オレは、クスッと笑って、

「片づけしに行かないと、

みんな怒るぞ?」

そう言って、準備室を出た。

「先生、待ってよ」

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