小悪魔の溺愛
教室に行くと、

…誰もいない。

「あれ・・・」


「優斗先生、あれ」


綾香が指をさした先。

・・・

「あ~あ・・・」


納得がいって、頷いた。

毎年、

最後は、運動場に集まって、

フォークダンスやってたっけ。

「私たちも行こう」

綾香が俺の手を引っ張ったけど、

オレは、頑として動かなかった。


「…先生?」


「・・・ここで、踊ろう」


少し驚いた顔をした綾香。
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