小悪魔の溺愛
教室に、椅子を返して、

解散となった。


誰もいなくなった教室。


私は、一人、

窓際に座った。

・・・


「優斗先生」


「まだ帰ってなかったのか?」


「うん」


「頑張って疲れただろ?」


「うん、でも、気持ちよかった。

・・・そうだ先生」


「ん?」

「そのハチマキちょうだい」

「これ?」

「うん」

少し困ってる様子。

「ダメ?」
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