小悪魔の溺愛
「この子たちにとっては、大事な一年。

それなのに、簡単に担任を辞めてしまっては、

この子たちに失礼だと思いました」


・・・

みんなが優斗先生に注目していた。



「この3学期を持って、

学校を辞めさせていただきます」


生徒たちが、ザワザワなり始めた。

保護者たちは、鎮めようと必死だ。


「私は、今お付き合いしている女子生徒と、

別れるつもりはありません。

このクラスのみんなは、認めてくれました。

だからここまでやってこれたんです」



『何がおっしゃりたいの?』


先生は姿勢を正した。
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