小悪魔の溺愛
夜。

仕事を終えた先生が、

私を迎えにきた。

「おかえり」

「ただいま」


これが私たちの毎回の挨拶の仕方。


・・・

自然に言うようになった。

・・・

まるで、新婚みたいだ。

なんちゃって。


・・・

車の中、

優斗先生が呟いた。

「綾香は、将来のこと、

考えてる?」


「もちろん」


優斗先生のお嫁さん・・・

それも一つの夢だけど、

「私、保母さんになりたいんだ」

その言葉に微笑んだ先生。
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