小悪魔の溺愛
よくこんなところで。

そう思いながら、

俯き加減で、

横を通り過ぎようとした。


・・・・

ありえない。

見覚えのある靴をはいた足。


・・・

私はそっと、

顔を上げた。



「・・・うそでしょ?」

思わずそんな言葉が、

出ていた。



「・・・・綾香」


抱きつかれたままの優斗先生。


勝ち誇った顔の幸美。
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