小悪魔の溺愛
「勘違いしないでよ」


私は思わず大きな声を出していた。



「何を勘違いするんだ?松下」


優斗先生に、突っ込まれた。

・・・

どっと笑うクラスメイト達。


顔を赤くしながら、

私は俯いた。



「・・・違うのか?」


・・・まだ言うか、拓。


「…違いますから」


今度は細心の注意を払って、

小さな声で言った。


「ふ~ん・・・

それならいいけど」

笑顔になった拓は、

前を向いた。


・・・

もう、恥ずかしずぎる。
< 40 / 188 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop