小悪魔の溺愛
…拓の、お母さん?

「あら…可愛いお友達ね」

「・・・どうも、」

私は小さく頭を下げた。



笑顔で会釈を返したお母さん。



「ママ、今から出かけるんだけど」


「・・・ご自由に」


…おい、拓、お母さんに何て言いぐさ。

クスッと笑ったお母さん。


「気取っちゃって・・・

何も、おもてなし出来ないけど、

ゆっくりしていってね」


私は、もう一度、頭を下げた。


…キレイな人だな。

拓は、お母さん似なんだね。

大きな目がそっくり・・・
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