世界に自分一人しか居なくなったら、あなたはどうしますか?【短編】
君ダケノ世界
クックックッ・・
無機質な部屋に、皮肉に満ちた男の笑い声が響く。
「残念だなぁ…。また同じか。」
男はワイングラスを片手に、パソコンの画面を見ながら呟いた。
「残念だよ。…実に残念だ。」
そう言いながらも、男はニヤニヤと不気味に笑っている。
「ゲームオーバーだ。」
カチッ
マウスを少年の体でクリックし、そのままドラッグする。
向かった先は…
「使えない人間はゴミ箱行きだよ。」
男はニヤッと笑うと、人差し指を離した。
「…次の人間は、果たしてクリア出来るかな?」
【END】