世界に自分一人しか居なくなったら、あなたはどうしますか?【短編】
昨夜、僕は苛立ちを隠せないでいた。
理由は、親との些細な喧嘩だった。
だけど、それが僕にとっては必要以上に腹立たしかったのだ。
口を開けば喧嘩ばかりの毎日に、僕は酷く飽きていた。
「皆 居なくなればいいのに。」
そう、ぽつりと呟いて、僕はいつものように眠りについた。
日常。
何も変わっては居ないはずだった。
いつもと同じ朝を迎えるはずだった。
なのに…