世界に自分一人しか居なくなったら、あなたはどうしますか?【短編】
「川だっ…!」
僕はすぐに河原に下りた。
食料が無くても、水さえあれば当分は何とかなる。
僕はその安堵感からか、急激に喉が渇いていた。
パシャッと手を突っ込む。
冷た〜い…はずなのに…
つめたくな〜い。
「何だこれ!?」
感触さえも無い。
「どうなってんだよ…。」
そう、それは3Dのような立体映像。
目に見えている川は、川であって川ではない。
「冗談じゃねぇよ…。」
僕は、震える拳を握り締めて再び走り出した。
何かを求めて。