【短】恋病
「佳奈~!おはよっ」

「おはよう、美里」


私は高田佳奈。


どこにでもいるような、普通の中学3年生。





そして親友の美里(みさと)。


幼稚園の頃からの大親友で、なんでも話せてすごく頼りになる存在。


美里はスポーツ万能だし、小柄で可愛くてモテる。






私と美里は隣のクラス。


家が近いから、毎日一緒に登下校しているんだけど

教室の前で別れる。



「じゃあ部活のときね♪」

「うんっまたね!」





私と美里は同じテニス部。


そして


すぐ隣の教室のドアを開けた。




『ガラ』


教室に入ると、前の席の春(はる)がくるっと後ろを振り向き



「おはよっ」と片手を挙げた。


「おはよ~春」





春とは中学校に入ってからの友達。



けどそんなのもはや忘れるくらいに仲良いんだ。



春はめちゃ性格が良くて、リーダー的存在で


いつもクラスの中心にいる明るい子だ。


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