天然カノジョとツンデレカレシ!?
「んで?なんか用でもあんのか?」
先輩はピアノの上に置いてあるお茶のキャップをあけて、一口飲んだ。
「あっ、そうでした。
あの…やっぱり先輩がピアノ弾いても、おかしくないと思います!」
「…は?」
「.....え?」
「お前、わざわざそんな事言いに来たのかよ?」
そんなこと?
先輩にとって、自分の隠し事はそんなことですか!?
一日、大好きな数学までロクに聞かずに考えてたのに…
「そんなことじゃないです!!!なので、堂々と披露してみたらどうですか?
あ、ほらっ!学園祭もありますし!」
「…俺そもそもそんなにピアノ好きじゃねぇし」
嘘だ。
先輩 うそつきだ。
ピアノがそんなに好きじゃない人が
あんなに優しい顔で弾くなんて
考えられないもん。
「それに…俺の演奏は誰にも認められねぇし」
え…?