【完】最初で最後の恋
―――数年後。
あたしは瞬のお墓の前に来ていた。
「久しぶり、瞬」
瞬に水をかけてあげる。
「今日、すっごいいい天気だよね」
キラキラと輝く太陽は、まるで瞬の笑顔みたいだね。
「矢吹くんね、彼女できたんだよ。なんと佳織!よかったよね。傷付けた分、幸せになってほしいよね。美紅はね、2人目の子供ができたんだよ。幸せな家庭築いてほしいな…」
あたしたちも、子ども欲しかったね。
きっと瞬に似て、かっこよくて、優しいんだろうな。
「さてと、そろそろ行くね。また来るから」
こんなとき、新しい彼氏と来るなんて言えたらいいのかな?
けど、きっとそれはないよ、瞬。
新しい彼氏なんて、できないもん。
だって、あたしは――……
あたしは瞬のお墓の前に来ていた。
「久しぶり、瞬」
瞬に水をかけてあげる。
「今日、すっごいいい天気だよね」
キラキラと輝く太陽は、まるで瞬の笑顔みたいだね。
「矢吹くんね、彼女できたんだよ。なんと佳織!よかったよね。傷付けた分、幸せになってほしいよね。美紅はね、2人目の子供ができたんだよ。幸せな家庭築いてほしいな…」
あたしたちも、子ども欲しかったね。
きっと瞬に似て、かっこよくて、優しいんだろうな。
「さてと、そろそろ行くね。また来るから」
こんなとき、新しい彼氏と来るなんて言えたらいいのかな?
けど、きっとそれはないよ、瞬。
新しい彼氏なんて、できないもん。
だって、あたしは――……