【完】最初で最後の恋
だけど…ある日、いつも笑顔だった彼が…
元気がない。
「矢吹くん?元気ないけど、どうかした?」
具合でも、悪いんだろうか…?
「…別れました」
「え…」
「俺から、別れようって、言ったんです」
「ど…して?」
あんなに…奈央のこと、好きだったじゃない。
「元カレに、敵わないって実感したんです。奈央さんと彼氏、お互いのこと想いあってて…。お互いの幸せを、願ってて。そんな2人みてたら、敵わないって思ったんです…」
少し笑って話す彼。
だけど、私には…泣き顔のようにしか、見えない。
彼を、支えたい。
そう思った…。
私は…
「好き…」
そう、言ってしまっていた。
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