【完】最初で最後の恋
「由希、真希、沙希。今日はおばあちゃんのお家に泊まるよ〜?」
「「「やったぁ!!」」」
「今、おばあちゃん迎えに来るからね。迷惑かけちゃダメだよ?じゃぁお姉ちゃんお仕事行くから」
「「「は〜〜い!いってらっしゃい」」」
私は一旦家をでた。
しばらくして、おばあちゃんが来たのが見えた。
近くの建物に隠れ、真希たちが行ったことを確認してから私は家へ入っていった。
「ハァ…ハァ…」
ヤバい、ちょっとこれは…辛いかも。
私はベッドに潜り込んだ。
「ふぅ…っ…」
頭も、痛くなってきてるし…。
部屋には、誰もいない。
チクチク…と時を刻む時計の音がむなしく鳴り響く。
それが、余計に寂しさを増させる。
苦しいよ…、お母さん、お父さん…。
< 201 / 232 >

この作品をシェア

pagetop