【完】最初で最後の恋
「ま、いいわ。じゃぁ…「モンブランでしょ?」
「うん。よく分ったね」
「親友なめないでよ~。280円ですっ」
「はい、280円」
「ありがとうございます♪お好きな席でお食べになっててください」

そしてあたしは時間になると、着替えて美紅に声をかけた。
あたしたちは場所を移動し、喫茶店へ。
「改めて、おめでとう。裕人さん、喜んでたでしょ?」
裕人<ヒロト>さんとは、美紅の旦那さん。
あたしたちより2コ上。
「うん。涙目だったよ(笑)」
「裕人さん、美紅にベタ惚れだもんね」
「まぁね♪…奈央は?…浜崎とどう?」
「…順調だよ?毎日ラブラブ…。けど、前ね…忘れられちゃった」
「……えっ?」
「ハハっ、聞かされてはいたんだよ?大丈夫とも、思ってた…。けど、さ。やっぱり実際キッツイね!さすがに泣いちゃったよ…」
「奈央………」
「けどね、大丈夫なの。ちゃんと、瞬は思い出してくれた。それに、あたしがちゃんと覚えているから、いいって思ったの。あたしが、いくらでも思い出させてあげるって思ったの…。抱きしめた時に、瞬…少し震えていたの。それが、愛しくて…離れたくないって思った…。ずっと、瞬の傍にいたいって思ったんだ!」
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