ただ、ただ、ただ…
「あたしさ、あの時色々あって辛かった時、心が側で話し聞いてくれたこと凄く嬉しかったよ?」
そう言ってポロポロ泣き出す凛子。
「あたしにも頼ってよ!親友じゃん?」
こいつ事態、前の恋愛で色々あってから心が痛いんだろうな…。
「…泣き虫」
素直にありがとうが言えない俺。
凛子の涙は俺の分まで流してくれたみたいに気持ちが軽くなった
「泣きすぎてブスになってるぞ!」
「え!うそっ!?って、ブスは元からです〜!」
でも、鏡で見てくると言って立ち上がった凛子がさりげなくハンカチを俺に渡した。
「使えば?」
なんて可愛くない一言つき。
いや、顔は可愛いか。
背が高いすぎるせいで、あんま男は寄らないけどひそかにファン多いらしいし。
ってか、なんかあいつが優しくなんかするから泣けてきたじゃん…
だせぇな、俺。
でも、不思議と気分は晴れた気がする。