ただ、ただ、ただ…
学校を出るとき澤村くんの顔を見るとなんか嬉しそうだ。
なんかやっぱ…可愛いかも…。
女子からは悲鳴のようなものが聞こえてくるけどまあ、気にしない。
ってか、太一と心でそうゆうのは慣れたし。
「あ、凛子っ!」
走ってきたのは心だった。
「今日は一緒に帰れないよ?」
「お?彼氏?」
「うん…!」
そう言うと心は嬉しそうに頭を撫でた。
「やったな!」
これは、彼氏が出来たことにじゃなくあたしが前に進めたことに安心したみたい。
あの頃は3人に沢山迷惑かけちゃったしなぁ…
「あ、そだそだ!凛子これサンキューな!」
手渡されたのはあたしのハンカチ。
ああ、あの時のハンカチだ。
「わざわざいいのに」
「まじ、助かったし!またいつかお礼はするから!じゃあ楽しんで〜」
そう言って去ってった心。
「え…。」
いきなり澤村くん後ろから手を捕まれた。