ただ、ただ、ただ…
頭の上に置かれた手は変わらず温かい。
あの時も心はずっと頭の上に手を置いて何も言わずそばにいてくれたよね。
「澤村ってやつとうまくいってないのか?」
心はあれからあたしの恋愛に気を使ってくれてる。
「違うよ…。澤村くん凄くいい人。…可愛いし」
そう言うと心は吹いた。
「可愛いってっ!あはは!でも、お前幸せにしてくれそうじゃん!」
好きかなんて、わからないけど…澤村くんなら…って最近思い始めた。