保健室のアイツ

ナミダ

あれから私は毎日のようにフェイスパックをし、ルージュの下には潤い成分たっぷりのリップを欠かさずに塗った。


また、アイツにキスなんかされたらたまったもんじゃないから。



職員室でお昼を済ませ、保健室へと戻る。


今日は珍しく誰もいない保健室。




「フゥ……」


たまにはベットの布団干すかな…


ベッドを仕切るカーテンを開けると、窓から入る陽射しで、埃がキラキラと輝き放ちながら舞っていく。



「キレー……」



埃さえも綺麗だと思ってしまう私。


最近、感動してないからかな。



「フフッ…可哀想な私」



思わずそんな言葉が漏れてしまう。





「ももちゃん、独り言かわいっ」



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