線香花火
線香花火は嵐
花火大会終了の鐘が鳴る。
と同時に、あたしらは線香花火の準備。
夜空が綺麗に見える、いつもの原っぱへ急ぐ。
真ん中にろうそくを立てて、火をつける。
水も用意して、準備万端!
「よーい…スタートっ!」
陸の元気な声で、線香花火が一斉にできる。
ふと、緑を見ると目線は花火じゃなく、陸にあった。
そんな緑を蓮が冷たい目で見る。
馬鹿な陸は、花火に夢中。
ねぇ、あたし、どこ見ればいいかな。
そんなこと思ったらふと、
「うわっ、蓮の落ちてる!」
なんて、あたしの方見ながら言うもんだから。
どうでもよくなっちゃった。
「あっ。緑も落ちたぁ…。」
「最下位のあんたらは、パシリ決定!」
「緑と蓮でぇ~!?」
「そう!」
グチグチ言ってる二人は置いといて、
あたしらは決勝戦をやっていた。