苺 大福【短篇】
苺 大福
雨の降る、土曜日の夜。
ほんの少し空の曇り具合を気にかけていれば、傘を持って出る事が出来た。
土曜の夜にはいつも、レンタルビデオを借りて映画鑑賞をするのが習慣だった。
巷で騒がれる話題作はもちろん鑑賞するが、それよりも何気なく目に留まった作品をぼんやり見ながら次第に時間を忘れる方が好きだった。
先週見た作品は特に心に残る。
今までで一番……