俺様幼なじみと甘々生活!?【完】
あ、遊んでる。
絶対に遊んでる……。
抱きしめられたままだから、様子がよくわからないけど、上からクスクスと小さな笑い声が聞こえてくる。
「懐かしいな。よく遊んだよな、俺たち」
ふと、静かに話し出した裕樹君。
「お前、今、どうなんだよ」
「え?」
「好きなヤツ、いるの?」
え?
な、何、いきなり?
突然の質問に、動揺が隠せない。
「いるの、いないの。どっちなんだよ」
「い、いる……よ」
「へえ。どんなヤツなんだよ」
「や、優しくて、カッコいいよ? サッカー部で同い年なんだけど」
なんで、こんな話をしてるの?
別に、私が誰を好きになろうが、どうでもいいんじゃないの?
突然、好きな人の話をさせられたから?
よくわからないけど、怒りのゲージがぐんぐん上昇していく。
「あっそ」
私の話がしてから黙った裕樹君は、しばらくしてそっけない返事をすると、手が離れるとぬくもりも消えた。
気づくと、裕樹君はすでにふとんに戻っていて、もう寝息を立てていた。
なんだったの?
いきなりしつこく質問してきたかと思えば、そっけない答えを返して寝てしまうなんて。
裕樹君のことが──わかんらない。
目覚まし時計を確認すると、時刻は22時半だ。
──寝なきゃ。
そう思って、ふとんを頭上まで引っ張って、中にもぐる。
そして、静かに目を閉じた。
まだ背中には、裕樹君のぬくもりが残っていた。
絶対に遊んでる……。
抱きしめられたままだから、様子がよくわからないけど、上からクスクスと小さな笑い声が聞こえてくる。
「懐かしいな。よく遊んだよな、俺たち」
ふと、静かに話し出した裕樹君。
「お前、今、どうなんだよ」
「え?」
「好きなヤツ、いるの?」
え?
な、何、いきなり?
突然の質問に、動揺が隠せない。
「いるの、いないの。どっちなんだよ」
「い、いる……よ」
「へえ。どんなヤツなんだよ」
「や、優しくて、カッコいいよ? サッカー部で同い年なんだけど」
なんで、こんな話をしてるの?
別に、私が誰を好きになろうが、どうでもいいんじゃないの?
突然、好きな人の話をさせられたから?
よくわからないけど、怒りのゲージがぐんぐん上昇していく。
「あっそ」
私の話がしてから黙った裕樹君は、しばらくしてそっけない返事をすると、手が離れるとぬくもりも消えた。
気づくと、裕樹君はすでにふとんに戻っていて、もう寝息を立てていた。
なんだったの?
いきなりしつこく質問してきたかと思えば、そっけない答えを返して寝てしまうなんて。
裕樹君のことが──わかんらない。
目覚まし時計を確認すると、時刻は22時半だ。
──寝なきゃ。
そう思って、ふとんを頭上まで引っ張って、中にもぐる。
そして、静かに目を閉じた。
まだ背中には、裕樹君のぬくもりが残っていた。