俺様幼なじみと甘々生活!?【完】
「まあまあ。そうだ、あとでお弁当でも作ろうよ。ね?」

「おっ、それいいね! そんときは裕樹が毒味役、俺が試食専門ね!」

「お前、ひでぇな……」

「裕樹君、練習のときにこてんぱんにしてね。許可するから」

「あはは」



相変わらずの二人。

そんな二人を見て、すごくうらやましいと思った。



「オイ」

「えっ?」

「ぼろぼろこぼれてるけど」

「えっ? うわぁっ!? ど、どうしよう!?」



つまんだままのミニハンバーグのソースが太ももにぼたぼたこぼれていることを裕樹君に指摘されて、気づいたときにはすでにかなり太ももが茶色くなっていた。



「ったく、どうしようもねぇヤツ……」

「え……」



裕樹君はブレザーからハンカチを取り出して、それを私の太ももにあてがう。



「あ、裕樹君……。ダメだよ、ハンカチが汚れちゃう」

「バーカ。んなこと言ってる場合か」



違う……。

そういうことじゃなくて……。


裕樹君の手が太ももにあるかと思うと、緊張して、心臓の音がすごい。

ドキドキが伝わっちゃう……。
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